【PR】 短時間で正確に、大量に覚える記憶術
|
相隣関係
そうりんかんけい |
相隣関係とは、隣り合わせの土地所有者同士の関係をいう。
その利害関係を調整するために、民法に規定が設けられている。
これはもともと所有権に課せられている制約と言える。
【例】
家から道路に出るには他人の土地を通らなければならない、あるいは、
塀の改修工事のために、どうしても隣地の一部を使いたい場合など、
隣接する土地の所有者間で、土地の利用を調整する必要があるケースの
ために、相隣関係の規定は設けられた。
相隣関係に関するものとは?
@隣地使用権
隣との境界付近で建物の建築などをするときは、必要な範囲内で隣地の
使用を請求する事ができる。
ただし、隣地の住家には、隣人の承諾がない限り、立ち入る事はできない。
また、隣地の使用などによって隣人に損害を与えた場合には、償金を
支払わなければならない。
A公道に至るための他の土地の通行権
公道に面していない土地(袋地)の所有者は公道に出るため公道に至る
ために他人の土地を「必要な範囲で」かつ「他の土地のために最も損害が
少ない方法、場所を選ぶ」通行することができる。
公道に至るために他人の土地を通行することによって、損害を生じさせた
ときは償金を支払わなければならない。
B竹木の処理
隣の竹木の枝が境界線を越えた場合には、その所有者に切るように請求
することができる。
また、隣の竹木の根が境界を越えたときは、排除(切って)かまわない
ことになっている。
|